ルートだけでも難しい

たまに「ベースの方がピアノより簡単」などと書いちゃってしまい、ベースの方をイラつかせてしまったなら申し訳ないと恐縮してしまうのである。

ベースはベースで大変だ。ピアノが多少とちってもセッションに大きな影響はないが、ベースのトチリは致命的になり得る。ピアノがロストしても流れは止まらないが、ベースがロストするとセッションが空中分解する可能性がある。怖いのである。ベースは非常に大事なのである。

ベースは簡単、というのは語弊がある。ベースは「シンプル」なのだ。

ベースの人から「ジャズのスタンダードはどれも大体同じ」とか「Tell me a bedtime storyとSpainはまあ同じ」とか「調号みれば弾ける」という話を聞いたことがある。ピアノ弾きからすると「ちょっと何言ってるか分かんない」である。

なぜベースの方がこんなこと言えるかといえば、ルートで曲を把握するからだ。シンプルに曲を把握して抽象化するから「同じだね」という洞察が生まれる。

ピアニストがm7やら^7やらドミナント7thやらb9やら#9やらで困っている時に、ベーシストはシンプルに曲を理解してしまう。「あ、1625ね」とか「うーん、要するにCメジャーでしょww」これで弾けてしまう。

ルートから曲を理解すると、ターゲットノート(135とか)とパッシングノートという考え方も分かりやすい。

ベース目線で曲を解釈するのは効率的だ。

というわけでやってみたんですよ。

左で小難しいことやるのやめて、ベースラインだけで上にメロディとアドリブ載せようかと。

これが難しい(笑)

コード弾くより難しい!(なんでや)

簡単なはずなんだけどね。何せ音の数が少ないんだから。

しかしまあこれはこれで大事な練習だと、弾きながら思う。

メロディを歌いながらベースラインを意識することができれば、アドリブも楽になるに違いない。

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