BS TBSの放送のヒロシキャンプを見た。思ったのはキャンプには人それぞれの楽しみがあるんだなあということ。僕が「違うなあ」と勝手に思ったのは(キャンプ二回しか行ってないくせにホントに勝手だww)以下の点。
- キャンプの醍醐味は自由?
- 焚き火での調理?
- 白米を炊く?
- 鉄板での調理?
- 物へのこだわり?
- じゃあ、何が楽しいの?
キャンプの醍醐味は自由
ヒロシの台詞にあった。申し訳ないが僕には全くピンとこない。
むしろキャンプの醍醐味は「不自由」である。家なら蛇口からお湯が出る。ガスの火がいつでも使える。電気がつかえる。キャンプに行ったら全部自前で準備しなきゃいけない。
電気が使えないから暗くなったら料理もままならない。秋なら6時には暗くなる。夕食と睡眠の準備である。夜に備えて焚き火で暖も取らないと(冷え性なのだ)。外気温15度で家にいてもなんてことはない。鉄筋マンションなら室温は20度近くあるだろう。それでも寒いな。と思ったら重ね着すれば済む。でも外気温15度ならテント内も15度である。寒さに対処できなかったらヤバイ。ヒートテックを持って行くか。カイロ忘れずに。それでも寒かったらどうしよう?準備と現場の対処が面白い。
自由というより、不自由に対して臨機応変工夫するところが楽しいのだ。
焚き火での調理
料理で難しいのは火加減と塩加減である。それさえ間違えなければ「とても食えない」仕上がりにはならない。
火力の安定しない焚き火での調理は難しい。肉を焼けばいつまでも火が通らないか、あるいはさっさと焦げて中は生焼け。下手をすればお腹を壊す。白米炊くのも大変だ。
せっかくバーナー持っていくなら、バーナーで調理するのが確実である。安心・安全である。わざわざ焚き火で調理するなんて酔狂な話である。ってキャンプ自体が酔狂なんだけどね。
白米を炊く
キャンプで炊飯するのは無駄だ。炭水化物を取れなくなったオジサンが断言する。白米という純粋な炭水化物に鍋を一つ占拠される。歳を取ってくると炭水化物をたらふく食べるのは体に悪い。というか飽きる。若い頃はどんぶりで白飯がもりもり食べられたけどね。今は無理。
美味い白米を食べたいならちょっと高い炊飯器を買えば良い。毎日家で食べられる。キャンプで白米を炊くイベントが楽しい?わからなくもないが、白米炊く鍋と時間とエネルギーがあるならリゾット、雑炊、スープパスタを作った方がいい。水分も野菜も取れる。おかずも薄味にすれば楽しめる。濃い味のおかずで白飯もりもりは30過ぎたらダメでしょう。
数週間後追記)今は白飯万歳である。キャンプの白飯うまいよ。すみませんでした。
鉄板での調理
鉄板で肉を焼くのは美味い。とされる。しかし、実際はどうか。
鉄のフライパンは持っている。確かに肉が上手く焼ける気はする。温度変化が緩やかで、熱を溜めるからか。焦げ目も付けやすい。じっくり火を入れることもできる。テフロンだともこうはいかない気もする。
でも、いうてそこまで違いがあるか?
テフロンの方がなんたって手入れが楽だ。安い。そして何より軽い。いつも料理していればわかる。安いテフロンを数年に一度買い換えるのが一番楽に調理できる。使い捨て文化もどうかと思うけどね。鉄のフライパンも持っててたまに使うけど、やっぱ使い終わった後に火にかけて水分を飛ばすとか油を薄く塗るとかそういう一手間が面倒くさいのだ。何より重い。キャンプにわざわざ持ってくのはやはり酔狂である。(ってキャンプ自体酔狂(ry
物へのこだわり
高価でもいいからとにかく良い道具。かっこいい道具でキャンプしたい!という人もいる。(そういう人はキャンパーというよりもコレクターになったりもする)
あるいは逆に、とにかく安く!中華製!ダイソー!ワークマン!で楽しむ人もいる。
そこそこのでいいや。という人もいる。やっぱ寝袋はモンベルかな。中華よりかなり高いけど質がいいよね。安心だ。他のアイテムはダイソーでいいや。
ナイフにはこだわるよ!ナタもオノも持ってくぞ!という人もいるだろう。人それぞれである。
僕は車を持たないのでどうしても「軽さ」重視である。かといって50gの軽量化でプラス10,000円!みたいな本格登山アイテムは無理だ。そこそこ軽くて、安くて、テントと寝袋、バーナーは日本製がいいかな(mont-bellとイワタニ)。後はダイソーでいいや。というスタンス。実に楽しい。
じゃあ何が楽しいの?
僕の場合はやっぱり「プチ家出&秘密基地」気分だな。家庭には妻と子供がいて日常がある。自分だけそこから逃げ出してしまうわけ。架空「人生ちゃぶ台返し」である。「エア蒸発」である。そして自然の中で自分だけの秘密基地に篭る。アンド釣り。最高ですよ。
プチ家出と言っても子供の家出と違って誰も心配しやしない。妻なんかはむしろリラックスして喜んでそうだ。子供もさほど気にしない。三方よしである。最高である。
ということで、結論は人それぞれ。キャンプって面白い。