ストリートピアノ反省会

なんなら家で弾いている時は上の空でも弾ける。家人とちょっとした会話しながら弾ける。テレビの音声をなんとなく聞きながら弾ける。もちろん、ノーミスではないけれど。

ところがストリートピアノとなると全然ダメ。指が震えるのはいいとして、頭真っ白、半分パニック。途中で訳が分からなくなって空中分解。どうしてこうなる。

技術の問題か。練習が甘いのか。いや、昔のように雑な練習で弾き散らかしたりはしていない。ゆっくり弾いたり、時にはメトロノームを援用したり、目を閉じて弾いてみたり。曲も譜面を見ずに弾くようにしている。練習法にそれほど間違いがあるとは思えない。

ジャムセッションに初めて参加してボロボロだったことを思い出す。当時は単に自分が下手だから、と思っていた。その他、先生と会話して得た結論が2点。

一つは何度か書いているマインドセットである。

  • 家にいるようにリラックスすれば、自然と弾ける。お子様を見てみたまえ。気負わずに堂々と弾いてるじゃないか。
  • 「すっげえいい演奏するぞ!いい演奏してる!」と思い込んで弾く。ノリノリで弾く。なんなら表情も演技でもいいからノリノリで。

ストリートピアノで撃沈して思った。

どうやら意識してどうなるもんじゃないようだ。僕の場合は。

どうやっても緊張する。意識してリラックスなぞできない。指が震え出すと悪循環だ。リラックスしないと!指が震えてる!リラックスしてないぞ!リラックスだ!だんだん指の震えが激しくなる。

「いい演奏するぞ!」ってのもダメだ。「ムリムリ」。途中で馬鹿馬鹿しくなる。自分を誤魔化せない。大人から始めたトーシローだからね。小さい頃からやってるセミプロ、ハイアマチュアなわけじゃない。「すっげえいい演奏してる!」などと思い込もうと思っても無理。

ジャムセッションに通って何度目からか。顔見知りが増えるにつれて緊張しなくなった。ピアノに肩肘張らずに向かえるマインドセットができてきた。

ストリートピアノでは顔見知りが増えることはない。常に知らない人の前で、いかにして緊張せずに弾けるか。なかなかの難問である。緊張しないのは無理かもしれないアハハハハ。「いい演奏するぞ!」とも思えない。そんな邪念を払って、ピアノと対峙するためにはどうしたらいいか。

兎にも角にも、空中分解は避けたい。となるとやっぱり曲を覚える必要がありそうだ。それも受験暗記的な記憶ではなく、小さい頃に聞いたアニソンを覚えるような、海馬の深い場所に刻み込むように覚える、そういう覚え方ができないか。と思いながら練習し、次の撃沈に備えるのだ。

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