口ではいくらでも言えるもので一流とされるプロの演奏を聴いて「テクニックはあるけどハートがないじゃん」「独創性がないね」などとほざく僕であるが、いざピアノに向かうとまともに弾けないのである。恥ずかしいことである。
ストリートピアノで玉砕した後は、ブログ書くどころじゃない気分になる。偉そうに書いてる場合じゃねえ。そういえば我武者羅にジャムセッションに参加した当初も落ち込んで大変だった。慣れるまで結構かかった。
その経験が生きているのか、ストリートピアノの後の落ち込みは少し軽いようだ。落ち込んだってしょうがないからね。それに他の人は「ああ、下手くそがきたな」くらいは思っても深く気にしない。傷ついてるのは当人だけである。だったらさっさと復活する方が良い。
人前でろくに弾けなくて、めちゃくちゃ上手に(ほぼ)ノーミスで弾いている人を見て考えさせられることは多い。まあ、やっぱり、小さい頃からやってて音大行ってるような人は全然違うよね。そこは当たり前で比べてはダメである。
そこまでじゃなくても上手く弾く人もいて、そのレベルなら何とかなるんじゃないかという希望はまだ消えていない。
そしてやはり何度も思うのは、ノーミスで弾くためにはゆっくり確実に練習することが大事である。速く弾ける箇所だったら、すっ飛ばしていいよね?ダメです。全部、ゆっくり、確実に弾けるように練習しないとダメ。そうしない練習は時間の無駄です。ほんと。大袈裟じゃなくて。
さてさて。そこで例の疑問が出てくる。だったら、ジャズピアノのアドリブノーミスって成立しないんじゃないの?ゆっくり確実な練習が必要だとすれば?
そうだと思う。逆にミスしつつ取り繕いつつやるのがジャズじゃないかな。あるいは、ジャズにはそもそも「ミス」なんてない、ということにもなるかもしれない。