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本題の前にまずは近況メモ。先々週から本腰を入れてサーバのセキュリティ対策をしていた。fail2banは早々に仕込んでSSH 22で効いたことを確認したので、そのままずっと放置していたのだが、改めてログをチェックしてみるとpostfix/smtpへの不正アクセスがやたら多い。dovecot/imapへの不正アクセスもそこそこある。そのあたりでfail2banが効いてなかったようだ。ポートを見直し設定を少しいじって再起動したら効くようになった。原因は分からない。今はかなり抑えられたから、処置のどれかが効いたのだろう(バカと思われるだろうが、他に外部IPを持ったサーバもなくテストできないからこうなるのは仕方ないのである)。とにかく外部にサーバを立てるだけで延々攻撃されるから鬱陶しい。集計したわけじゃないが中国、ロシア、ブラジルが多い気がする。他にはUS(特にAWS)、ウクライナ(ってのもある)、オランダ、アフリカ諸国(ザンビアなど)世界中のIPアドレスから攻撃が来るから面白い。SMTP 25に対する認証とか(25で認証なんかしてねーよ)1秒おきのSYNとか、実害はないが鬱陶しいことこの上ない。今はfail2banの設定をくぐり抜けてくる辞書攻撃メインである。2回認証に失敗したらそこでストップ。別のサーバを使っているようなのだ。世界中に乗っ取られたサーバがあって攻撃に使われているんじゃないかと想像する。仕方ないので今は1日に一回手動で、一回でも25番に不正ログインを試みたIPをログから抽出しfirewall-cmdでbanしている。いつかは減るのだろうか。さて、話が長くなった。
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さて本題。4、5年ほど時代から取り残されたようなタイトルであるが本当だから仕方ない。
調べてみると日本でSpotifyのサービスが始まったのは2016年9月だそうだ。当時それなりに話題になった。僕も無料版を試した記憶がある。
その時は「CMうざい」「曲が選べない」「それほど聞きたい曲があるわけでもない」等々の理由で早々にアプリをアンインストールした。図書館のCDとYoutubeで聴きたい曲は大抵聴けた。聴くべき曲はSpotifyに頼らずとも聴けたのだ。
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再びSpotifyを試したきっかけは先月の投稿にもあるハンマー・クラヴィーアソナタである。Youtubeでいくつか聴き比べてグールドのだったら買ってもいいな。とAmazonを調べている時に「聞き放題!そういうのもあるのか!」と思いつき、色々音楽サブスクを調べてSpotifyにしてみた。検索が優れているように思えたからである。
するとグールドどころかいろんな人のハンマー・クラヴィーアソナタが聴ける。Youtubeの比ではない。他にも”黒本”のプレイリストとか睡眠に使えるアンビエントサウンドもある。志ん生だってあるぞ。
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課金すればダウンロードもできる。これ、CDを買う必要全くないじゃん。
いやCDがいらなくなるのはMP3が出てきたころから言われてきたけど、なんというかSpotifyがあると「音楽をお金出して買う」という概念が怪しくなってくる。もちろん定額制だからお金は払っているけれど、アーティストにはどれほどいくのか?という疑問がわく。今調べてみたら再生一回につき1円もないようだ。これではアーティストにとってまともな収入源にはならないじゃないか。
音楽で食うことはますます厳しくなっているんじゃないかと想像する。それでもいい曲・いい演奏が次々に生まれてくるのは消費者としてはありがたいが、なんとなくまずい気もしてしまうのだ。うーむ。