東洋経済のマイルス・デイヴィス

テクニックがない。その弱みを強みに変えた!

マイルスにはテクニックがなかった。だから当時流行っていた超速ビバップの真似はできなかった。しかし彼はそこから自らの弱点を強みにして、全く新しいスタイルのジャズを作り上げた!とかなんとか。

「アーティストに学ぶ 超一流の仕事術」の記事だ。質の良いビジネス雑誌らしく綺麗にまとめられた記事なんだけど、ディジー・ガレスピーのことなんか一言も出てこないし、テクニックがないことに悩んでいたマイルスに助言したのがチャーリー・パーカーだった、とも書いてない。

しかも、テクニックのないマイルスと比較されていた「テクニシャン」がコルトレーン。いや、コルトレーンはビバッパーじゃないし。年齢はほぼマイルスと同じだけど、「シーツオブサウンズ」というジャズのスタイルは、むしろポストバップだし。

まともなジャズの本を2、3冊も読めば分かることだと思うんだけどなあ。なんだか微妙に間違った内容を読んでモヤモヤ。ペラペラのビジネス的教訓を引き出すだけならこの程度で事実誤認はいいのか。(モヤモヤ

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