今日は練習をしなかった

ジャムセッションの翌日は楽器を触る元気もないことがある。今日はそんな1日だった。

“note”更新の際にちょっとフレーズを確かめたくらい。

「上手くいかなかった」「ロストした」「ミスタッチで先輩方を困惑させてしまった」記憶がフラッシュバックし、「ぎゃあああ」となる。楽器を触る気分を盛り下げるわけ。

それから、脳が疲れるというのもあるだろう。数秒単位でコード進行が変わる。これを把握し、アベイラブルスケールを分析してアドリブを取る。脳にかなりの負荷がかかっている。

もちろん「やったぜ!」「決まったぜ!」「楽しかったぜ!」というポジティブな記憶が勝ることもあるけどね。今回は「やったぜ!(Evidence!Softly!)」もあったけどどうやら「しまったなあ・・・(Beatrice…)」感が強かったようだ。

もう済んだことなんだからよかった記憶ばかり残せばいいものだが、そういうわけにもいかない。こういうのって体調とか季節とか気圧とか別件のストレスの影響もある。意志の力では如何ともしがたい。(ちゃんと反省しないと上達もしないというのもある)

困惑する先輩方を見るのは心安いことではない。でも「悪かった」とは露ほども思わないね。これ、実はジャムセッションに参加するためには重要なメンタリティである。

レッスンに来た人と話していて「下手な演奏をして他の人に迷惑を掛けたくないから、セッションに出るのはまだまだ先です」という人は確実にジャムセッションに参加しない。下手をすれば次のレッスンに参加しない。

ジャムセッションに定期的に通っている人にはそんな発想はほとんどないと断言してもいい。

お金払って頑張って演奏してるんだし「下手だから迷惑だ」と言われる筋合いはない。誰もそんなことは言わない。そもそも思わない。初心者に文句なんか言いません。むしろ大歓迎。誰もが最初は初心者だった。ジャズ人口増やそうぜ。ミスってる人とかロストしてる人を生暖かく眺めるだけである。どんなベテランだってミスはする。

例えば、周りの演奏を一切聴かずに、一人で何コーラスも演奏し、しかもコードを無視する初心者。そんな素人はどうよ?かの坂田明がそうだったらしい(らしい)。そこまでやれれば逆に大物なのだ。しばらくは「コード無視して吹きまくるスッゲー奴が来たよ。滅茶苦茶なソロを4、5コーラス演奏してた!」と噂になるよね。

ジャムセッションに参加するなら、そのくらいでもいいんじゃないかな。うん。

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