最近は12-32mmばかり使っていた。久しぶりに45-150mm(換算90-300mm)の望遠ズームを使おうと動物園に行ってみた。小さい子供たちを引き連れた家族で賑わう動物園、カメラをぶら下げて歩くオジサンはややもすると危険視されるので「動物を撮りに来た罪のないオジサン」の演技をしながら歩く。動物を撮影するのは楽しかった。やっぱり切り抜くとかなりのズームになる。
さてさて、愛用しているLumix DC-GF9の良いとこ悪いところをまとめてみよう。
良いところ
- コンパクトカメラに匹敵する軽さと小ささ。僕がカメラに求めるのはまずはこれだ。GF9は十分に要件を満たす。
- オートモードで良い写真が撮れる。僕がメインで使っているモードは絞り優先だけど、GRと比べて操作が楽な気がする。考えることが少ない。構図に集中できる。構図に迷っても後でクロップすれば良い。日の丸構図で撮っておけば後でなんとでもなる。
- オートフォーカスが早い。APS初代GRとの比較。
- ホワイトバランスブラケット。これはマジ神。他のカメラでは当たり前の機能なのか。赤っぽい画像、青っぽい画像、中間の画像。どれかはイメージに合う画像になる。僕はRAWは使わないので(現像が面倒臭い!)、ホワイトバランスに失敗すると致命的だった。かなりの画像がこの機能で救われている。
- 交換レンズ楽しい!安いレンズが本当に十分に写る。広角〜標準レンズも中望遠も安いやつで十分。このペンギン、Sony、Canon、Nikonだと5万円のレンズじゃ写せないと思う(ちな中古1万ちょいで買ったレンズだ)。
いまいちなところ
- 所有欲をいまいち満たさない。これは僕の感覚じゃなくて、Webで見たLumixブランドへの意見だ。僕はカメラに「所有欲を満たす」ことをそれほど求めないけど、言いたいことはよく分かる。夜中に酒をちびちび飲みながら、GRをカスタマイズしたり手に取って楽しむことはあったが、GF9はそういうことはしない。あくまで撮影ツールだ。プロダクトとしての完成度はGRよりもGF9の方が高いと思う。しかし、夜中に何かと手に取って触ってしまうのはGRだった。(逆にカスタマイズする必要のないGF9は、完成度が高いと言える)
- 簡単にそれなりに良い写真が撮れてしまう。それが欠点か?という話だが、いろいろ設定して写真を撮りたい人には物足りなく感じられるかもしれない。小難しい方に魅力を感じるってのはあるよね。フィルム写真とかマニュアルモードとか。(実際には何も考えない方が楽なんだよな)
- これはガチの改善提案。僕は露出ブラケットはまず使わない。基本はホワイトバランスブラケットだ。でもちょっとした操作ミスでいつの間にか露出ブラケットとかブラケットオフに切り替わってしまう。少し慣れたが今でも若干のストレスである。
- デザイン。そつなくまとまりすぎだ。かなり「デキるやつ」なのに見かけが私立の小学生の制服みたいだ。OlympusのOM-D系のようにもう少し「メカメカ」してても良い気がする。あるいは癖のあるデザインとか。GRのようにステルス系でも良いかもしれない。
総評。ちょっとキモい例えになって申し訳ないけど、GF9ってクラスに一人はいる地味な女の子、というイメージだ。勉強も結構できる。よく見ればスタイルも顔立ちも悪くない。ファッションも地味ながら流行を無視してなくて、却って目立たない。特徴がないから積極的に仲良くなろうとは思わない。むしろ欠点や美点が偏ってる女の子の方が興味を引くしモテるだろう。でも、実際に話してみるとやっぱり頭が良くてできる子で、一緒にいたら落ち着く素敵な子。それがGF9だ。うーん、キモいか。オジサンの妄想です。ご勘弁。