徐々に見えてくること

個々のコードに慣れた初心者ジャズピアノがまず目指すのは、コードに対応するアヴェイラブルスケールの把握である。

次に目指すのが、コードの流れ=曲想を把握して、アヴェイラブルスケール+テンションを駆使してフレーズを繰り出すこと。

これを意識的にできて、さらに気持ちよく歌えるようになれば、もう初心者とは言えない。

文章にすると簡単だが、ユルめのテンポが120bpm(一分120拍=秒2拍)としても一小節が2秒。2秒の間にアヴェスケを把握してフレーズを繰り出すということで、これは人間業ではない、と最初は思える。

それでもやっていくうちに何とかなるもので、こんなの無理でしょ、と思っていたことができるようになるのは実に楽しい。

アヴェイラブル・スケールについて、僕が舌を巻いたのがこちらの動画。ジャズじゃないけど。

(リンク先は3:00頃に合わせてある)。これを聴くと作曲家(そして恐らくはジャズミュージシャン)の頭の中がどうなっているのかがイメージできる。

アヴェイラブル・スケールとテンション含めたコード進行がどんどん移り変わり、曲を構成している。

どうやら作曲家やジャズミュージシャンたちには「Dm7」を見たときにDドリアンやらテンションやらが全て見えているに違いない。さらにスケールを構成する個々の音の特性や、フレーズサンプルも無意識に頭に浮かぶのだろう。

スケールというとドレミファソラシ、コードはドミソシだけど、多分一気に集合全体を把握してるんだろうな。

頭に同時に沢山の音符とフレーズが浮かんでいる状況でアドリブができれば、そりゃスゲーよな。自由自在だな。と思う。いつかはそういう境地になりたいものだ。(そして決して不可能ではないと思っているのだ)

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