Dukoff刻印Aibayについてきたリガチャーは、人前で使うにはイマイチな気がした。新しくマウスピースを買ったからとりあえず吹いてみる、とか、数日〜数週間の間練習してみるには十分だけどね。リガチャー無しよりはずっといい。無いのは最悪だ。キツめのゴムバンドでもいいから付けろ。試し吹きもできないじゃないか。
Aibayマウスピースに付属していたリガチャーの方がマシだ。もちろんDukoff版?Aibayに使える。これで十分だ。でも何故かちょっと欲が出てしまって新しいリガチャーでも買ってみるかと思った。
添付したYoutubeビデオは両方とも「リガチャーはあんまり関係ないね」という強烈な検証&メッセージである。
これを事前に見ていた僕には隙がない。「付け易ければなんでもええわ」という基準でイシバシ楽器に臨んだ。
買ってきたのは「一番安いやつ」。イシバシ楽器の兄ちゃんに、中国のサイトで買った20ドルのDukoff刻印無印マウスピースがいかに素晴らしいか力説したら、微妙な反応を得た。というかせせら笑いに近い。悔しくなって「これが出回ると数万のマウスピースが馬鹿馬鹿しくて買えない」という旨を一生懸命語ったが、ヒャハハという笑いを得ただけであった。悔しいのう悔しいのう。
まあ確かに趣味でもプロでも、そんなに楽器のコスパ意識しないかもな。気合が大事だもの。金を掛ける方が気合が入るという人が多数派に違いない。僕は十分Aibayで気合が入る。気楽なセッションは安いセットアップで臨む、とか、周りが凝った機材を使ってる中で敢えて安いセットアップの方が燃える、という人もいるだろう。
買ってきたのはROVNERのThe Dark Ligature。
使ってみたらもの凄くダークなくぐもった音がしてびっくりした。ってか、これ使えないレベルじゃね?少し考えてリガチャーの位置を少し下げてみたら、普通の音が出て安心である。よかったよかった。
Youtubeで見たより、リガチャーの吹き心地って意外と違う気がした。ROVNERはやっぱり少しダークで安定した音が出る。Aibay付属のは見た目の「ちゃちさ」通り、安定感がなくてじゃじゃ馬みたいな感じがある。派手めの音が出ている気がする。
でもあくまで主観的なレベルの違いだろうなあ、という気もした。吹いてる本人は気になっても、聴いてる人は分からないだろう。リガチャーの差より、バリバリ吹いてるか、ためらいながら吹いてるか、ノリの方がよほど重要に違いない。
要するに気分の問題である。「ちょっとはっちゃけて吹いてみるか」という時はAibayリガチャー。「スタンゲッツやジョーヘンダーソン気分でダークに吹いてみるか」という時はROVNERを選んで気分が乗ったら結構。はたらから聴いてる分には違いはわからない。そういうことだ。
後記)2019/9/9 今はRovnerが定番化している。安定だ。ReedGeekで調整したリードを浅めに(リード視点。目線視点では深めに)締めるとそこまでダークじゃない。