練習ブレークスルー来た

ピアノアドリブソロでは左手はあくまで添え物だ。

ブラッド・メルドーみたいな変態もとい天才は脇に置いておく。ドロップ2(右手をブロックコードにして左手で支える的な)のように左手を組み合わせる技もあるが、プロでも仕込みが強いんじゃないかと愚考する。つまりアドリブ中はやはり左手の優先度は下がるのだ。右手で歌うのが大事である。

言い訳だよね。でもまあ仕方ない。ピアノ下手な僕がセッションに参加するなら必然的なスタイルだ。左手はバッキング、右手でアドリブ(左手は余裕がなければ休み)。

その後、両手バッキングは何とか身につけた。でも左手は一向にアドリブを支える動きをしてくれない。アドリブは右手。という状態が続いている。

最初はこう思った。

動かないっつうことは筋肉がたらんのやろ。

とにかくいろいろ動かしてみよう。と、アルペジオやらウォーキングベースの練習をしてみたが、成果が出てる気がしない。気分転換にビバップユニゾン(左手、右手で同時にOleoやComfirmation、Donna Leeメロディを弾く)を練習していて気がついた。

俺、左手ガン見してるじゃん。右手は目をつぶってもある程度弾ける。どうなっているのか?自分を観察してみると、どうやら白鍵黒鍵イメージが脳に存在しているようだ。その脳内鍵盤イメージを右手で弾くことができる。それはもちろん現実とシンクロしていてその通りに音が出るのだ(そこまで自在じゃないけどね)。面白いなあ。こうなっているのか。

目をつぶって左手で弾いてみると、鍵盤のイメージがない。指と鍵盤がリンクしていない。どうしても探りながら弾くことになる。こういうことか。

試しに目をつぶって練習してみるとこれが難しい。

右手は、例えば親指の位置がCにあれば、減10度 Ebや増11度 F#にほぼミスらずジャンプできる。目をつぶっても鍵盤が見えているからね。でも左手は、人差し指をEbに置いてその7度下のFを外す。脳内は暗闇である。なるほど、なるほど。

手応えがある練習だ。目をつぶって左手が動けば、絶対に右手アドリブを支えられる。確信を持てる。

左手はある程度は動くようになったけれど、右手に集中すると全く動かない、という人がいれば、左手練習の時に目をつむるのが良いかもしれない。

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