モード。よく分からない概念だ。
表面的な定義は簡単だ。レから始まればドリアン。メジャースケール(アイオニアン)の2度と7度をフラットさせるのも同じこと。などなど。教会旋法とかとか。マイルス・デイビスがジャズに持ち込んだ。云々。
だから何だよ。という話である。モードが分かったところでアドリブが出来るわけじゃない。
「モード」という言葉が大き過ぎる気がする。
演奏してみれば分かる。モードの曲って簡単だ。ブルースよりも。インサイド・スケールが決まってる。コード進行も単純。
マイルズが「モードによってコードの束縛から逃れることができる」ともっともらしいことを言ったがウェイン・ショーターが否定した。「コードに束縛されて不自由?プロだったらあり得ない」マイルズも「どうせ評論家には分かるまい」とテキトーなことを言ったに違いない。そして何も分かってない評論家が信じ込んだのだろう。
モード一本の曲は少ない。So What、Impressions 。そして意外と演奏されない。マッコイ的な早弾きをShow Offするための曲だ。セッションで実際に演奏される曲の大半はコーダルな曲である。コーダルな曲の方が面白いのだ。
モードは簡単?だったらセッションの終盤、皆で酔っ払って演奏するのに向いている?いや。ロストしやすいから選ばれない。12小節ブルーズやConfirmation, 酒バラなどの定番が選ばれる。
じゃあモードってなにさ。アヴェスケを導出する手段か?m7thを見たらドリアンかフリジアンかエオリアン。7thを見たらミクソリディアン。これはあると思う。機械的にアヴェスケを導出するには有効だ。そのためには、全スケールの2度開始、3度開始・・・を覚えなきゃならないけど。って?あれ?それってメジャースケール極めてるだけじゃないの?
結論。
無意味じゃねーか。モード勉強する必要なし。メジャースケール、マイナースケールをしっかりやればいい。・・・?
と思ったが、ミクソリディアン、ドリアン等々、それぞれ特徴的な音=スパイスがあって面白い。単なるアヴェスケ検索ツールでもあるまい。例えばNorwegian Wood. はい。質問。この曲はどのモードでしょうか!(ヒント:ベース音)
今は、アイオニアンとかミクソリディアンとかドリアンとかリディアンって”きょうだい”みたいなものじゃないの?というイケてる仮説を思いついたところである。この考え方に立つとアドリブがすごく楽になる。整理できたらNoteにでもアップする予定だ。