「俺上手くなった」というマインドセットはよくない。油断大敵である。「上手くなった」と思って人前で演奏すると期待を裏切られてがっかりする。モチベーションが削がれる。それより「まだまだ練習が足りない」と考えるのが良い。
でもまあ上手くなったのは確かだ、と今日気がついた。油断するわけでもなく、客観的に振り返っておこう。
上手くなる時って、全体的なレベルが向上する。個別の技術が上がるわけじゃない。
数ヶ月前までは
「ピアノトリオで演奏なんてキツイよなあ。フロントにリードしてもらわないと」
と思っていたのが、最近は
「ピアノトリオ当然」
と思っている。ここ2週間ほど、”Lullaby Of Birdland”や”Tell Me A Bedtime Story”といったそこそこ難しい曲をピアノトリオで楽しんだ。あ、簡単な曲でピアノトリオをする方が難しいか。
ピアノトリオで演奏するにはイントロ、アウトロを含めた曲の全体イメージが必要だ。そのイメージで練習する必要がある。
ミスタッチは少ない方が良いのは当然だが、僕レベルだと0にはできないし、実はあまり神経質になる必要はない。ミスタッチより避けるべきなのがリズムアウトである。多少ミスタッチがあっても(ワンコーラスに1、2度でも問題ない!)リズムが正確なら大丈夫だ。
ということはやっぱりメトロノームの力だ。リズムをキープしながらピアノトリオをイメージして練習するのが非常に良い。律儀に通しで練習する必要はない。イントロ、テーマ、ソロ、アウトロを分けて練習する。
それから徐々に抽象化の力がついてきた。
抽象化はジャズの、いや音楽の要である。数字で考えられるようになると、ワンランクレベルが上がる。転調が簡単になる。コードやスケールの把握にも役に立つ。
(コード進行に著作権はない!)
「うん。少し上達してきたな」と思えたのは、iRealProで数字の画面で練習できるようになったこと。(Macならフォントプルダウンで「123 数字表示」を選択。iPadなら右上の歯車アイコン>フォント>123 数字表示)
まだ数字とにらめっこしたり、つっかえたり、3と6で迷ったりするし、C、F、Bb、Eb、Abくらいしかできないけどね。
さて、今日も練習しよう。うん。