Amazon最安クラス。25,600円である(2019/12現在)。サックスの値段じゃないね。
逆に気楽に買える値段ではない。これだけ安いと怖過ぎる。25,600円のサックス。ほとんど博打である。
だったらどうして買ったのよ。
テナーサックスの他に、もう一つ管楽器が欲しいと思っていた。サックス練習のモチベーションが下がっている。燃料を投下したいと思ったのだ(オトナの力技である)。最初はYamahaのVenovaも検討した。気軽に持ち歩いて気軽に練習できるなら楽しいかも、と思ったのだ。
こりゃダメだ。販促動画ですらかなり音が外れてる。これに1万払えない。ってかこれを売る?Yamaha大丈夫か?心配になるレベルだ。
だったらいっそ安いサックス 買った方がマシじゃね?
Youtubeでサックス関係のvlogを見てると中国製の安い楽器(本体、マウスピース)の性能が上がっている印象を受けていた。
最初のチェック結果。
「こりゃダメだ・・・期待できないね・・・」
からの実際に吹いてみたら
「ん??変だな・・・」
からの
「・・・これ、アリだわ。全然いい音が出る。音程も正しいわ」
という流れが面白い。
いろいろ調べていろいろ迷って、結局買ってみた。
先日到着。Amazonのレビューに長文のレビューを投稿したのは私です。
第一印象。思った以上に音が良い。気持ちいい。
1、2日でサムレストが壊れた(下記写真参照)。でもまあ、このくらいのことはあるかな。どうせ調整してもらう予定だったし。
ネックコルクが硬い。調整してもらおう。
リードは良くない。このサックスを買うと決断した人は、一緒にVandorenの2か2.5を発注しておこう。初心者は2が推奨。
付属のマウスピースも信用できない(リードのせいかな。切り分けはしてない)。リガチャはありがたい。Yamahaの4Cにも使えるようだ。Yamaha マウスピース4Cを追加。3,000円程度。
音程が低いのはネックコルクが硬くて高めに合わせられないから。
テナーと比べると、相対音程も結構ズレる気がする。ソプラノサックス はもともと音痴な楽器とは聞いているが、経験がないから「これ、大丈夫かな?」と少し心配になった。でもYoutubeで他の個体を見る限り音程は正しいようだ。正しい音を出そうと思えば出せると信じよう。
本日、楽器の調整に出してみた。リペアプロの所見によると左手薬指のキーのコルクがダメだったらしい。音程に違和感があったのはそのせいか?他、サムレスト接着、コルク調整で10,000円は掛からないでしょう、とのこと。調整を依頼。納期は最大1週間。もう少し早くなりませんか?年末なので立て込んでます。
「これ、中国製ですよね?」
「はい」
「普通はバラして細かく見るんですが、中国製だと戻らない可能性があるので、そこまでやりませんが・・・」
「それで結構です」
とのやり取りがあった。
ん?
(それ言わなくてもいいんじゃね?バラさなくて10,000かかる?なんとなく引っかかるな・・・)
まあ楽器リペア担当としては中国製とかノーブランド中古は警戒するんだろうな、と思量する次第。
Youtubeや経済誌からは近年の中国製品質向上はバカにできないという印象を受けている。国全体が豊かになり、消費のアップグレードも進んでいる。楽器という嗜好品・贅沢品の品質が上がるのも不思議ではない。エントリーモデルの楽器であれば中国製で十分、という時代が来ているのだ。
買って良かったこと。楽器が二つあると、意外と心強い。特にソプラノサックス ならば、ちょっとした旅行にも道連れにできる。運指とアンブシュアの練習がどこでもできる、という心強さ。
モチベーションアップである。サックスがんばろう。サックスが調整から戻ってきたらまた書く。