これまでの練習は、片手25(ツーファイブ)、両手25、スケールの確認を「基礎練」として、他に黒本の曲をいくつか適当に弾いておしまいとしていた。
最近の練習では30分から1時間クラシックの曲を弾いている。その後で黒本の曲をいくつか弾いている。基礎練はやめてしまった。
練習している曲はモーツァルト、ショパン、ブラームス、ドビュッシー。全音の楽譜でいえば黄色ラベルが中心だ。難曲は仕上がるのに時間がかかりすぎる。
クラシックの練習は何より良い指の鍛錬になる。毎日同じ指の形。反復練習は大事だ。ただし、何も考えずにクラシックを楽譜通りに弾いても、アドリブの練習にはならない。コードとスケールを意識して練習すると、どうやらクラシックでもジャズの勉強になるようだ。
モーツァルトやショパンの小品なんかは特に良い。なぜかというと、曲の構成がジャズ理論で解釈しやすいからだ。コードもドミソ、ファラドなど135が基本。たまに7thがつく程度。51進行や4度転調、平行調転調が結構分かりやすい。スケールも素直だ。ここで転調したか。今はEbメジャーだね。などと解釈していると、曲も覚えやすい。(ドビュッシーのコード進行は一筋縄じゃいかない)
曲をアナライズして覚える。これがジャズの勉強にすごく役立つのだ。スケールの基礎(ドレミファソラシ)が勉強できるし、ベースラインも勉強できる。どうやら自覚的に練習すれば、なんでもアドリブの練習になりそうな気がしている。