僕は車もバイクも持っていない。その理由や経緯を話すと長くてつまらないので割愛。一言で言えば池袋新宿に2、30分でアクセスできるところに住んでいると車がなくてもほぼ困らないからである。
だが同じ地域に住んでいても車を持っているご家庭が少なくないのが不思議だ。下の子が体育会系のクラブに入っていたが皆さんミニバンなどを所有しておられて遠征の時に子供がお世話になった。お世話になってばかりで若干肩身が狭かったが人の子を乗せて運転するなど怖すぎる。「肩身が狭いから買おう」とはならない。
大体維持費が高すぎる。ローンはいずれなくなるとしても駐車場代、保険料、車検、税金が毎年かかる。費用対効果が悪すぎる。というのが僕の感想。世の中には車好きの皆さんもいらっしゃる。少年〜青年期の憧れを心に抱いたまま大人になられたのではないか、と推察する。もちろん馬鹿にしているのではない。僕が歳をとって必死でピアノを練習しているのも同じことだ。
さてさて、キャンプの情報を調べていると皆さん車かバイクを当たり前のように使っている。実際、キャンプ場を見ると車がない人はどうやってアクセスしたらよいのだ?というロケーションも多い。上の子供が独り立ちしたら車でも買おうか?なんて考えたりもするが今のところ電車、バス、徒歩で頑張ってみようと思っている。
徒歩でキャンプするのは何か不自由か?と言えば、不自由である。まず荷物が積めない。行き先も限られる。
じゃあ徒歩でキャンプしたらストレスが溜まってやってられないか?と言えば、全然やってられる。
まず行き先だが、首都圏から電車とバス+徒歩2キロ以内(30分以内)でアクセスできるキャンプ場は意外と多い。十分な選択肢がある。
それから荷物。車があれば米5Kgにミネラルウォーター10リットル、生肉を保冷剤と発泡スチロールに入れて運べるとか夢は広がる。とはいえ米5kg食べるかと言えば食べられるはずがない。一泊であれば米一合弱にパン、パスタ。肉200g。野菜少々。と十分持ち運べる。連泊だって途中で補給する計画があれば何とかなるだろう。
車があれば大型テントにコット、毛布、ランタン、ナタ、斧、椅子、机、バーベキューセット、そうそう太陽光発電パネルも忘れずに。なんならノートパソコンもプロジェクターも。と夢は広がるけど、優先順位をつけて割り切れるものは多い。どうしても木を切りたいなら徒歩キャンプで斧を持って行くのも不可能ではない。その場合ランタンを諦めることになるかもしれないけど、それも楽しみの一つである。
徒歩キャンプは徒歩キャンプなりの楽しみがあるのだ。