近況というか結構前の話になるけれど、夏は暑いからテナーをあまり吹かなかった。重くてしんどいからである。代わりに中華激安ソプラノサックスを練習した。同じBb管だ。運指とアンブシュアの練習になる。
秋ころ、久しぶりにテナーのケースを開けたら大変カビ臭かった。まずリードがやられた。アオカビが生えている。10枚ほどローテで使っているのが全滅である。
しかし、これ何とかならぬか。3,000円はするぞ。と思って悪あがき。水でよく濯ぎ、アルコールで消毒して、しばらく干してみた。見かけは復活である。ヌメる感じもない。恐る恐る咥えてみた。変な味もしない(うがいもした)。試しに吹いてみると問題なく使えるようだ。我ながらケチいなと思いながら使っている。今のところ体調に変化はない。
タンポにもカビが生えている。気になって調べると「タンポのカビが肺がんの原因になるかもだから交換したらよい」というフェイク情報を掲げた楽器店のサイトがヒットする。バグパイプ奏者がカビの生えた楽器を演奏して肺がんになった。因果関係を疑われているそうな。肺がんの原因ははっきりわかっていない。カビと肺がんの確実な因果関係がわかればノーベル賞級の大発見ではないか。
100歩譲ってバグパイプは吸って演奏するからカビが肺に入って体調が悪くなることもあろう。サックスのタンポからどうやってカビを吸うのだ。人を不安にする煽りサイトの存在はインターネットのダークサイドである。腹が立ったので「エビデンスでもあるのか」と指摘しようと思ったがこんな低レベルの情報を掲げて恥じない人が素直に訂正するはずもない、と無視することにした。他のサイトには「カビたタンポは変えたほうがいいが演奏には関係ない」という冷静な記載もある。経験上こちらが正しいと思う。
反省。日本の夏の湿気はひどいので、たとえ演奏しなくても定期的に楽器を陰干しすべき。できれば練習もしてあげよう。コロナ禍で人前でサックスを吹く機会が奪われてしまったが、せっかくだから練習は続けている。ジャムセッションでサックスを吹けるのはいつの日になるだろう。
2件のコメント
はじめまして。いつも楽しく共感しながら拝見しております。
都内在住、会社員、五十代、ジャズピアノを勉強中の男性Mと申します。
私も同様、現状身動きがとれず、個人練習ばかりのストレスにうんざり気味の日々です。
そんな中、常にスタイルを模索し、ひとつ発見するとすぐに吸収し、さらにその演奏を公開し、一連の紆余曲折に共感させて頂ける貴ブログに、どれだけ救われていることでしょう。
そしてまったくの偶然なのですが、私も一度SOTOのコンロを携え、下り電車に乗ってみようか、などと思案していた矢先のキャンプ情報!これも楽しく拝見しております。
両面とも役に立つリバーシブルなブログ、これからも楽しみにしております。(M)
M様。コメントありがとうざいます。
下手なピアノ演奏を公開して自らに鞭打ちつつ、いつか上手くなりたい一心で足掻いております(笑
キャンプは童心に帰ることができて楽しいです。寒くはなりましたが焚き火で暖まるのもまた一興ですね。