http://blog.livedoor.jp/otomatome/archives/57733856.html
2ch系のまとめサイトは玉石混交というかほとんど石以下の情報だけど、たまに下らなすぎて笑える情報があったり、まれに啓発される情報や勉強になる情報もあったりで「いい時間の使い方ではないわな」と思いつつ巡回することがある。今回たまたま目に止まったのがこちらのまとめだ。
アドリブなんていうが、ほぼ「手癖」じゃねーか。という主張。「手が勝手に動いてるだけ。要は手ぐせ」ということで仕込みフレーズですらない。辛辣である。同時に、なるほどね。とも思える。例えばFの小節を見たら手が勝手にアルペジオを弾いてしまうとかね。手癖じゃないの。初心者アドリブあるある、である。
こういう議論に入ると「だったらアドリブって何だよ?」という困った問題が発生する。理想的には無の境地で楽器の前に立つと源泉掛け流しのように止めどなく美しいフレーズが流れるのがアドリブなのかもしれないが、そんなことができるのは天才である。凡才だってアドリブしたっていいじゃないか。
ただ「俺のはアドリブじゃなくて手癖だ」と認識し、そこに留まっているようなミュージシャンがいるか?という気もする。ライブで手癖を披露してしまったら「しまった!」くらい思うんじゃないだろうか。アドリブ初心者でも「手癖はなるべく出さないようにしたいね」くらいの感覚で演奏できれば上等だと思う。