前にコード進行を数値化することで曲が覚えられるようになってきた、と書いた。この方法は当然ジャズ以外でも有効で、例えば「アナと雪の女王」はAbメジャー(Fマイナー)で、最初のパートは 6 – 4 – 5 – 2 で、有名なサビの箇所は 1 – 5 – 6 – 4 。パートのつなぎで変化球がくるけどそこはノリでしのぐ。これで曲を覚えることができる。
ナウシカのオープニングだったら最初はCm7ベースのCドリアンサウンド。BパートはEbメジャー(Cマイナー)で6 – 4 – 1 – 7b – 6sus – 6 である。7bが面白い。7thじゃないから代理コードという考えではない。Abへのミニ転調だろうか。次はAbメジャー(Fマイナー)に転調して同じく6 – 4 – 1 – 7b。もちろんすんなりとは覚えられなくて、何度もグッと飲み込む必要がある。
ついでのラピュタのオープニング。Ebメジャー(Cマイナー)で 6 – 3 – 4 – 1 – 2 – 6 – 2 – 3 。しかしベースラインが C – Bb – Ab – G – F – Eb – F. – G と下りスケール。いわゆる分数コードになる。ちょっと覚えにくい。
ジブリやディズニーの曲をアナライズしていると、意外とジャズスタンダートのコード進行の方がシンプルじゃね?という気がしてくる。4度進行と4度転調でかなりの部分を説明できるのだ。
昔好きだった曲も覚えられるし、スケールやコード進行の役にも立つ。アナライズができると、ピアノを弾くのが楽しくなってくるのである。