耳の訓練、その後

以前、音程聞き取りアプリを使って通勤中に耳の訓練(音当てゲーム)をしていると書いた。その後、何か効果はあったか?という話。

ゲームの正答率は若干上がったと思う。頑張ればもっと上がる気はするが、頭打ちのような気もする。ゲームの点数を取るのが目的じゃないからね。7thのダイアトニックコードを聞き取るテストだと、2度か半音のインターバルが聞き取れればコードを当てられる。例えば♮Bと♮Cが特定できればそのコードはC^7。そこに集中すれば正解する。でもそんなの「そのゲームでのみ使えるスキル」であって、ジャズにはほとんど役に立たない。

本来の目的である耳コピの能力は少し上がった気がしないでもない。元から大したことないし、今も大したことないけれど。何気なく聞こえてくるメロディが(簡単なものなら)即座に音階として聴こえてくる(ことがある)。やって無駄ではないな、という気分だ。

でもまあ、実際に耳コピする方がどうやら断然有効である。耳コピは単なる音当てじゃなくてフレーズのもつ空気感も再現する必要があるから。単に音の羅列を聞き取るのではなく、メロディとして再生産することに意義があるのだ。また自分で演奏して試行錯誤することで半音のズレが強烈なインパクトを持つことも分かる。好きなソロを耳コピするのが一番。一番なんだけど、かなりの時間とエネルギーが必要だから普段はやってられない。音当てゲームをぼーっとするのも、決して無駄じゃないはずである。

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