楽器を独学する時のネックは、フィードバックがないことである。
先生について習えば、フィードバックがある。最も大事なのが、練習方法の修正である。
「まだこの曲弾けませんね。ゆっくり練習しましたか?ダメですよ。ちゃんとゆっくり練習しないと」と言われて、素直に練習できる人ならゆっくりでも着実に上手くなるはずだ。(僕は素直に練習できない)
独学しているとついうっかり弾き散らかしてしまう。このフレーズはもう指が慣れたから速く弾きたいね。ビル・エヴァンスくらいのスピードがかっこいいよね。
ダメ!絶対!
全ての運指が揺るぎなく動くようになるまで、「とてもゆっくり」反復練習しないとダメである。時間の無駄である。面倒臭くても嫌でもダメ。とにかく「ゆっくり」練習しなきゃだめ。
楽器の独学でつまづくのは、上手にならないから。なぜ上手にならないか。それはゆっくり練習しないから。
楽器の独学に失敗する原因の99%がこれだと確信する。
逆に言えば「ゆっくり練習する」ことさえできれば、楽器に習熟するための練習方法としては必要十分、後はやる気・モチベーション・憧れ、すなわち精神論。やればできる。