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ここ数週間、ゴルトベルク変奏曲の練習に身が入らなかった。惰性と義務感だけで練習していたらテキメン、下手になった。
弾いている途中にわけが分からなくなってストップする。最初からやり直してなんとか弾き通せたらまだいいほうで、何度やっても同じところでつまづき「ここはどこ?私はだれ?」状態となることも多い。
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流石に飽きて来たんだよね。名曲ではあるけれど、毎日弾くのはやっぱりきつい。1日、2日弾かないこともあるけれど、それでもなんのかんの言って数百日以上、ほぼ毎日ゴルトベルク弾いてるわけで。流石にキツイですよ。
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ピアノは頭で弾くものではない。指で弾くものである。そして曲の記憶は指に宿る。ホントかよ?と思いますか?ピアノ弾いてみたらわかりまっせ。脳の記憶は補助的にしか働かないです(ここで転調して、とか、次にベースラインが4度上がって、とか)。
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ピアニストの職業病に「局所性ジストニア」ってのがあって、練習しすぎると指が動かなくなるらしい。恐ろしい病気である。いやいや、たまには練習休んでくださいよ。多少休んだからといってあっさり下手になるものでもなかろうに。などと素人は思ったりするわけだが(僕もそう思ってた)「練習しないと下手になる」恐怖の前では練習を抑えられないのかもしれないね。
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クラシックのピアノ演奏では厳しくノーミスが求められるし、ノーミス達成しようと思ったらひたすら反復練習するしかない。素人ピアノだったらあまりノーミスにこだわらず、テキトーに弾くくらいでよいのかもしれない。そういえばジャズ・ピアニストに「局所性ジストニア」になる人は殆どいないという話である。「ミスタッチあってもまずばれない」からじゃないだろうか。ノーミス演奏には憧れるが、ほどほどでいいのかもね。